音読の声が小さい・・・
そんな悩みをお持ちの先生もいることでしょう。
そこで今回は、音読練習のパターンを紹介します。
1. イチゴ読み
まず、音読の声が小さい理由として、「単語の発音がわからない」ということが挙げられます。
そこでスモールステップとして、1語ずつ発音を確認していきます。
1語読むごとにリピートさせ、発音を確認していきます。
ここで大切なことは「リズム」「テンポ」です。
できるだけ間延びしないように、テンポよく発音していきます。
短いテキストの場合は効果は大きいですが、長い文章(特に中3レベル)になってくると教師も先生も大変になってくるので、中1の早い段階での導入をおすすめします。
2. バトルリーディング
これは「音声の内在化」という音読の効果を考えたものというよりも、ちょっとした弾みをつける活動です。
【方法】
・2人1組のペアになる
・じゃんけんをして先攻・後攻を決める
・1人3単語までしか読めない
・最後の単語を読んだ方の負け
シンプルなゲームですが、中1年代だとかなり盛り上がります。
その後、テキスト全体を音読した時、普段より声が出ているのではないでしょうか。
3. たけのこリーディング
はい、またゲームです。
すみません。
【方法】
・たけのこニョッキと同じルール
・「Let’s start」の掛け声で、自分が読める、読みたい1文を読む
・その文を読んだ時に、他の友達を被ったら負け→最初から
・被らずに最後まで読めるか/クラス対抗で何回で最後まで読めたか対抗する
中学1年生だったらかなり盛り上がります。
4. 通訳練習
基本的な音読練習方法です。
対訳を用意し、ペアで英語→日本語で音読練習をしていきます。
この時、日本語は英語の語順にしておきましょう。
中学英語では、文法ももちろん大切ですが、それよりも語順の方が私は大切だと考えています。
母語である日本語で、英語の語順を染みつけていきます。
5. クラスリーディング
クラス対抗戦を行います。
一人ずつ1文を割り当て、順番に本文を読んでいきます。
注意点は丁寧に早く読むこと。
矛盾しているようですが、速さを意識するあまり、はっきり聞こえない英語を話すことがあります。
早く読みたい生徒にはリンキングや音の強弱を指導する機会になります。
そして、クラスで時間を計り、読み終えるまでかかった時間を他クラスと比較します。
スローラーナーも読むのは1文だけなので、参加しやすい活動です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ゲーム性を持たせることで、生徒も熱中し、思わずリーディングの声が大きくなります。
もちろん、その後に「ちゃんと読む」時間をとり、適切な発音とスピード、伝える相手や状況を考えさせながら読ませる時間もとりますが、まずは「英語を読むのって楽しい!」と思うような活動を挟んでみてはいかがでしょうか。
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