最初の挨拶から元気がない・・・重い空気のまま授業に入ってしまう
そんな経験ありませんか?
私も最初はそうでした。
英語の授業は特に活動が多くなるので、重い空気のまま授業が始まると、せっかく準備してきた活動も消極的なアウトプットで終わってしまいますよね。
そこで今回は、最初の5分で授業に弾みをつける帯活動の紹介をします。
そもそも帯活動とは?
帯活動とは、毎回の授業で短時間で継続的に行う活動のことです。 単元の中でターゲットポイントを繰り返し活動を行うことで定着を図ることができます。
また単元に拘らず、単元を超えて、継続した活動として設定する場合もあります。
授業進行イメージ
ざっくりとした流れです。ターゲットを文法にするか、内容理解などにするか、などで変わってきます。
挨拶も英語。「英語の授業が始まった!」と生徒に思わせるためにも、号令係も英語で言わせるようにします。
今回紹介する場面です。
目的は「授業に弾みを持たせること」と「ターゲットポイントの定着」
目標を提示し、教科書本文のシチュエーションなどの導入をします。
Q and A や T or Fで理解を確認したり、学習指導要領の5つの領域を意識して活動を組み込みます。
わかったこと・できるようになったこと・課題として残ったことなどを振り返らせて、次回へと繋ぎます。
人それぞれの授業スタイルがあると思うので、一般的な形です。
帯活動① Picture Description
Picture Descriptionは、写真を提示し、その絵を英語で表現する活動です。スローラーナーに配慮し、ペアで行うこともあります。
例えば、次のような絵を提示します。
この絵を見て、例えば以下のような文を発表します。
・He is walking his dog.
・I can see some trees./building/ etc
・The dog looks happy.
生徒の発言に文法的な間違いがあればcorrectionします。
【correction 例】
S : He walking dog.
T:You mean, He is walking his dog?
S:Yes, yes.
T:OK, everyone, repeat after me, He is walking his dog.
情報が多く載っている写真や絵を提示するのことで、生徒へ求める英語表現の幅が広がります。
帯活動② 弾丸チャット
弾丸チャットは、英語の応答集を事前に渡しておき、ペアで質問と応答を時間内に繰り返す活動です。個人で応答集を見てながらやるか、見ずに進めるかを判断しながら取り組むことができます。
私はあらかじめ、その学期で習う文法事項を盛り込んだ応答集を4月に渡しておき、授業が進むごとに範囲を指定しながら進めていきます。
生徒も「1学期ではここまで習うのか」と見通しを持って学習に取り組むことができるので、意欲の高い生徒は早い段階で覚えてしまっていたりします。
以下に参考までに使用したプリントを載せておきます。
かなり昔のものですのでレイアウトも文字もイマイチです・・・
いわゆるパターンプラクティスですが、基本例文ばかりなので英語力の底上げにも繋がります。
全体で練習した後、生徒や席列を指名し、教師と応答を行うと緊張感と目的意識を持って取り組むことができます。
帯活動③ small chat
王道帯活動です。テーマを提示し、そこからペアで話を広げていく活動です。自由度が高い分、難易度も上がりますが、中学校3年生くらいになると2分程度は会話をし続けることができるようになります。
最初にテーマとともに例文を提示しておき、イメージを持たせることで活動に取り組むハードルを下げることも大切です。
また、よく教科書内の「繋ぎ言葉」が載っているページに時間を割けないことがありますが、small chatを帯活動で組み込むことで復讐や定着につながります。
インタビューテストでもALTが絶賛する生徒が出てきます。
帯活動④ 絵から英文を再現する
3人〜4人班で行う活動です。
【手順】
①班編成(4人程度)
②班の中で絵を描く人を決め、教卓に集合
③教師が用意した集合した生徒に英文を伝える
④生徒は班に戻り、その英文を表現する絵を書く
⑤残りの班員は絵を見ながら、教師が用意した絵を再現していく
準備物は、B4の白紙と復習したい英文です。
帯活動として使用するには割と時間が必要になる活動ですので、授業進度に余裕がある時に組み込むようにしています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
授業の弾みをつける意味でも、帯活動は重要です。
帯活動の時間をうまく活用すれば、開始直後から活気のある授業になるでしょう。
皆さんの明日の授業の手助けになれば幸いです。
「教員に、もっとゆとりを」
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