最近クラスの雰囲気が重い気がする・・・
そんな時は『エンカウンター』を使って、クラスの雰囲気をよくしていこう!
4月は生徒たちも新しい年度を迎え、「頑張ろう!」という気持ちが強いため、クラスの雰囲気としてポジティブな傾向があります。
しかしGWを超えたあたりから慣れが出始め、友達の嫌なところが目についてきたり、授業に身が入らなくなってきたりするものです。
そして増えてくる友人トラブルからの生徒指導。
休み時間を聞き取りに費やしたり、放課後家庭訪問して状況を伝えたり、と生徒指導が起きると残業パターンに入ります。
そこで今回は生徒指導からの残業を減らすために、雰囲気の良いクラスを目指すべく、学級経営を手助けしてくれる「エンカウンター活動」を紹介します。
そもそもエンカウンターってなに?
今回私が言及する「エンカウンター」は「構成的エンカウンター」を指します。
エンカウンターとは,本音を表現し、それを互いに認め合う心と心の触れ合い体験です。
その体験をとして、自分の気持ちに気づき、自信を成長させていくことを目指します。
構成的グループエンカウンターとは,リーダーの指示した課題をグループで行い,そのときの気持ちを本音で語り合うことを通して,徐々に自己成長に繋げていきます。
学級経営では非常に有効な手段です。
基本的に子どもたちが語り合ってくれるので、教師は簡単な指示とファシリテートを行うだけで場は回ります。
いいとこ探し川柳!〜友達のいいところを五・七・五で伝えよう〜
「明るくて いつもクラスの 輪の中心」
「サッカーと ものまねさせたら 日本一」
「絵が上手 いつも寄り添ってくれて ありがとう」
など、相手のいいところを五・七・五で伝える活動です。
ちょっとくらいの字余りはOKです。
「いいところ探し」はよく取り組まれている活動です。
今回は川柳にアレンジして活動することで、少し照れくさい感情のハードルを下げることができます。
【準備物】
♦︎ワークシート
♦︎台紙(画用紙でも可)
準備物はこれだけです。
【ワークシート】
♦︎教師自身が楽しむ気持ちで取り組む
♦︎エキササイズの前にウォーミングアップを行おう
♦︎エキササイズの説明は、簡潔に明瞭に行おう
♦︎キーワードは「傾聴」「受容」「率直な気持ち」
♦︎エキササイズの終わりにはシェアリングを行う
ウォーミングアップ (5分)
♦︎後出しジャンケン
♦︎あっち向いてほい
♦︎テーマお絵描き
などでウォーミングアップを行い、場の空気を和ませましょう。
空気が温まった方が、この後のエキササイズで本音が出やすくなります。
インストラクション
まずは教師が見本を見せます。
クイズ形式で行うと子どもも食いついてきてくれます。
優しくて 面白くて サッカー上手い
さぁ、誰でしょう?
はい、私です。
まずは教師が楽しむ姿勢を見せましょう!
その姿をみて、子どもたちも和み、本音がで出やすくなります。
エキササイズ❶ ペアで交換
まずはペアで行います。
では、 まずは隣の人の川柳を作ってみましょう。
できたら発表してあげてください。
文字数が足りなくなりますので、相手の名前は入れないようにしましょう。
あくまで、その人のポジティブな特徴や印象で川柳を作ります。
そしてワークシートを切り離し、相手にプレゼントします。
もらったら、台紙にその川柳を貼り付けます。
エキササイズ❷ 班で交換
次に班で行います。
4人〜6人班を作り、同じように川柳を作成します。完成したら切り取りましょう。
班の全員が完成したらクイズ形式にして発表しましょう。
S1が班員1人(例えばS2)の川柳を読み、残りの班員が誰に宛てた川柳かを推測します。
正解発表後、他の班員のS2に対する川柳を発表していきます。
そしてS2に自分たちが作成した川柳の短冊をプレゼントします。
以下同じ流れです。
シェアリング
エンカウンターで最も大切な時間と言ってもいいです。
自分に宛られた川柳をじっくり読みます。
その後感想シートに今回のエンカウンターの感想を書きます。
エンカウンターのその後
エンカウンターを行うと、子どもたちの本音を知ることができます。
今回の活動では班のメンバー内でしかシェアリングができていないので、感想などをクラス全体に広げることも大切です。
もし、時間に余裕があるならば学級通信に感想や子ども達が作った川柳を載せることでシェアリングができます。
または台紙に短冊を貼っているので、掲示することも可能です。
今回のまとめ
いかがだったでしょうか。
エンカウンターを行うとクラスの雰囲気がほっこりとしていきます。
また、学級通信のネタや掲示物にお困りの方にも有効な手立てだと思います。
また、こういった活動を継続的に行うと生徒指導のトラブルがかなり減ってきます。
これが残業を減らしてくれることに寄与してくれるのではないでしょうか。
私の担任するクラスではよくエンカウンターを行います。
今後も取り組んだエンカウンターは紹介していきますね。
教員にもっとゆとりを。
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