日々、行事や生徒指導に奔走し、本業である授業の準備まで手が回らない。
でも、生徒がいきいきとした授業をしたい!
授業以外の負担が多すぎる!
そんな悩みを抱えている先生は多いのではないでしょうか。
今回は授業準備の手間は少なく、それでいて様々な表現がでてくる英語のタスクを紹介します。
英語の指示で絵を再現しよう!
最初に紹介するのは、「絵の再現」です。
ペアでの活動になります。
手順
- ペアを作る
- 生徒Aには絵の書かれた紙を渡す(指示役)生徒Bには白紙、もしくは補助線の入った紙を渡す(書き手)
- 絵の上手さではなく、要素がしっかり入っているかを重視するように指示する
書き手は絵を見ることはできないが、指示する生徒は、今描いている絵を見て、修正の指示を出すことができる
書き手も指示に対して質問をすることができる - 活動時間は状況を見ながら調整する
完成したら、絵を見比べ、完成度を確認する
【バリエーション】
2人1組のペアではなく、指示役1人、書き手2人の3人組でも可能
学習者同士ではなく、指示を教師が行い、生徒が絵を再現していく方法も可能
絵の素材は、著作権フリーの画像や、ご自身が旅行などで撮ってきた写真でも構いません。
部屋の画像などはthere is / are〜.の表現は頻出します。
中にはテキトーな絵を書いて「終わった」という生徒も出てくるかもしれません。
その場合は、「絵の要素を完全再現する」ということを徹底するようにアドバイスしましょう。
間違いさがし
次は、2種類の絵を渡し、絵の間違いを探すという活動です。
手順
- ペアにする
- 生徒A、生徒Bそれぞれに間違い探しの絵を渡す
- お互いの絵を見せ合うことなく、間違いを見つけていく
- 正解がわかった生徒から挙手し、教師のチェックを受ける
※間違いの数を伝える、伝えないは生徒の様子を見て判断する
【バリエーション】
グループでの活動も可能
4人組で協力しあって行うことで対話が生まれる
間違い探しの絵は、ネットでフリー素材があります。
また、最近はAIにお絵描きさせる方法もあります。
ただ、この活動の難易度は高めです。
中学校3年生以上をオススメします。
絵から英文を再現する
3つ目は、お題となる英文を与え、お題を表現する絵を描きます。そこから元の英文を再現する活動です。
手順
- 4人グループにする
- 各グループに白紙1枚(B4)を渡す
- グループ内で絵を描く代表者を一人決める
- 代表者は教卓に集まり、教師からお題となる英文を見る
- 代表者はグループへ戻り、英文を表現する絵を描く
- 残りのメンバーは絵から英文を再現していく
【バリエーション】
ストーリーにするとレベルが上がる
その場合は4コマ漫画のコマ割りを使うと便利です。
復習としても使える活動です。
前時で習得した文法項目を使ったお題を設定すれば、文法を頭の中でイメージとして定着できます。
用意するものも、B4用紙のみですので、負担は軽いです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
学校の先生は、授業以外の業務が多く、一番力を入れたい授業の準備まで手が回らないという事態が起きがちです。
そんな時に、今日紹介したタスク活動が皆さんの役に立てば、幸いです。
教員に、もっとゆとりを。
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