英語の歌を授業で歌いたいけど、どんな曲がいいのだろう?
こんな相談を、先日同僚の若手の先生から受けました。
その若手の先生は英語が好きになったきっかけの一つに洋楽の存在があったようです。
今はコロナ禍でなかなか思いきり歌えませんが、洋楽は生徒の英語への興味関心を高める意味でも非常に重要な要素です。
そこで今回は洋楽を授業に取り入れるメリットやおすすめの洋楽を紹介していきます!
【記事の構成】
・洋楽を取り入れるメリット
・おすすめの洋楽リスト
・授業での指導方法
洋楽を授業に取り入れるメリット
洋楽を授業に取り入れるメリットは以下の点です。
メリット① リスニング力の向上
まず最初に生徒に曲を聞かせましょう。
その際に聞き取れない箇所が出てくるはずです。
そこで、歌詞カードで単語やフレーズを確認することで
「こうやって言っていたのか」
と理解し、英語の音を聞き取れるようになっていきます。
メリット② スピーキング力の向上
英語は「言える英語は聞ける」ものです。
最初は聞き取れない単語やフレーズも、何回も歌う練習をすることで聞き取れるようになってきます。
それがスピーキング力の向上にもつながります。
この作業でフレーズを自分のものにしていき、スピーキング力が上がっていくのです。
メリット③ フレーズ・語彙力の向上
上記の理由から語彙力のアップが見込めます。
メリット④ メロディーとセットなので、記憶に残りやすい
メリットの③から繋がることですね。
メリット⑤ 生徒の興味・関心を惹きつける
洋楽にはスラングが多く登場します。学校では取り扱わないものも多いです。
表現もいきいきとしていて、まさに「生きた英語」に触れる機会となります。
歌手の生い立ちや、歌詞の文化的な背景を伝えることで生徒達の興味・関心を惹きつけることができます。
おすすめの洋楽リスト
Don”t give up – Bruno Mars
授業開きに最適。
諦めないことの大切さをシンプルに歌っています。
ライムが多く、英語の音の楽しさを感じることができる曲です。
2分程度の曲なので、歌い切ることを体験させることができます。
High Hopes – panic at the disco
テンポが早い曲ですが、歌詞にパワーがあります。
授業の最初に歌うと弾みがついて教室の雰囲気も明るく取り組めました。
私の中では文法とかではく、授業の雰囲気を上げる時のための曲です。
Gone, Gone, Gone – Phillip Phillips
「僕のワンダフルストーリー」のテーマ曲。
サビもちょうどいいテンポで、中学生にも歌いやすいです。
仮定法やIf節の単元で使いやすい曲です。
Whatever – Oasis
名曲ですね。
自分を信じて進んでいこうと思える曲です。
関係代名詞の際に導入で使いました。
Try everything – Shakira
サビに“ I won‘t ”が使われています。
I want to とI won’t の違いを聞き取らせる意味(次にくる単語が何かなど)でも使いやすい曲です。
歌詞も前向きなので授業ではよく使います。
Hello, goodbye – Beatles
教科書にも載っている定番ソングです。
中学校1年生でも楽しく歌うことができます。
Helloが聞こえたらstand up、Goodbyeが聞こえたらHave a seat などと体を動かすゲームをすると授業に活気が出ます。
We will Rock you – Queen
助動詞willの導入と言えば、この曲。
令和の生徒たちも一度は聞いたことがあるようです。
教室で足踏みをしながら歌いたいですね。
授業での指導方法
以下のプロセスを踏むことが多いです。
1. Youtubeなどで曲を流す
2. 歌詞+アーティストの紹介が載ったプリントを渡す
3.サビから練習する
サビが歌えるようになったらAメロから順番に授業ごとに練習していきます。
1ヶ月に1曲のペースで紹介していくので、6回目(二週間ほど)の授業で一通り練習し終えるという形です。
残りの6回で練度を積んでいきます。
その単元と紐づける
50分しかない授業に無駄な時間はありません。
その単元に関連する曲を選ぶように心がけています。
文法事項や文化的な背景、時代背景を主に紐付けます。
場合によっては歌詞カードからその文法事項のフレーズを( )にして書きとらせることもあります。
無駄のない時間にするように心がけましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は授業で使える洋楽7選を紹介しました。
まだまだいい曲があるので紹介していきたいと思います。
では。
教員にもっとゆとりを。
コメント